ジュリークと同じ年、35歳の価値観

ジュリークが誕生した1985年生まれ、
35歳の方にインタビュー。
変遷する時代の中で培われた
35歳の価値観とは?

Interview 03

水野浩行さん

エシカルバッグデザイナー/
MODECOデザイナー

2010年よりエコロジーをコンセプトとしたブランド「MODECO」を設立。産業廃棄物の削減と有効活用をテーマとした「アップサイクルデザイン」の第一人者。サステナブル社会支援のためのコンサルティング事業も行うなど、デザイン以外の分野でも活躍中。

Hiroyuki’s Value01

今、この時代においてできることって? そう考えたときに環境問題に目が向いた

今、この時代において できることって? そう考えたときに 環境問題に目が向いた

もともと歴史が好きで、中国の三国志に始まり、戦国や幕末、昭和史はもちろん、世界史など偉人たちの功績に触れ、その時代時代において何をすべきかを考えるようになりました。そうしたなかで僕自身は自然と環境問題にフォーカスするように。僕らは高度経済成長期に働き手だった父親世代の下、飽食の時代に生まれました。ハイブランドを否定するつもりも毛頭ないですが、単なる消費に対して虚しさも感じている世代です。物質的に恵まれていたからこそむしろ精神的に豊かになれるか、に価値を置く傾向があるのかも。2008年ごろに大量の産業廃棄物を目にする機会があり、素直にもったいないなぁと感じたのがMODECOを立ち上げるきっかけでした。捨てられる運命にある廃材をゴミとするのも、資源とするのも要は人間次第では?と思ったのです。

About MODECO’s Brand

MODECOブランドについて

MODECOは2010年に産業廃棄物に命を吹き込むデザインを目的とし、水野さんが設立したアップサイクルブランド。ありとあらゆる廃材のポテンシャルを最大限かつミニマルに引き出すデザインは、国内外から高い評価を受けている。
Hiroyuki’s Value01
Hiroyuki’s Value02

ユーザーには“エコロジー”だけでは プロフィットはないと肝に銘じて

ユーザーには “エコロジー”だけでは プロフィットはないと肝に銘じて

MODECOの商品はエコロジーを意識して作られたものであり、「産業廃棄物のアップサイクル」というストーリーでメディアに取り上げられることも多いですが、ストーリーで共感を得ても実際に購入してくださるかはまた別問題。商品を購入するには、デザインの良さ、価格の手頃さ、使い勝手の良さなどさまざまなニーズがユーザー側にあって初めて手に取ってもらえるもの。ただブランドの哲学に共感をもっていただいているお客様はロイヤリティも高く、強い絆を築けている気がします。捨てられていくものにデザインで新たに命を吹き込み、新たな価値あるものにしていくことが大切なのだと考えています。

自分のための利益追求だけでなく、 みんなでシェアしていく時代へ

自分のための 利益追求だけでなく、 みんなでシェアしていく時代へ

今もさまざまな問題はありますが、150年ほど前の帝国主義時代の人間同士の争いが堪えなかった時代に比べれば、総じて平和な方向へ向かっているのではないかと僕は思っています。ただ自然環境に対してはあまり配慮をしてこなかったようにも思えて。大量生産、大量消費を一度見直し、自分が使うものに対してトレーサビリティを意識することが当たり前になるといいなぁと思います。自分のベネフィットだけを考えるのではなく、フェアトレードのように利益も正しく循環、シェアできるようになるとさらにいい。古き良き日本には道徳観がきちんとあった。隣とシェアしていく、お互いさまの精神。自由主義、個人主義では他人の目を気にしなくなって道徳観も薄れてしまったように思います。今一度、お互いさまの精神をもちたいですね。それは人同士だけでなく、環境に対しても。

Hiroyuki’s Value02

Behind the Scenes

制作背景

  • 1

    廃材の回収は主にデザイナーである水野さん本人が行っている。廃材の個性は1つ1つがバラバラのため、自身の目で見極める必要があるため。

  • 2

    MODECOの代表的なコレクションFiremanは自治体の消防局と連携。不燃性のため廃棄が困難な消防服だが、消耗頻度が高いため中核市では年1t近くが廃棄されるという。

  • 3

    全て日本製。移動による環境負荷を防ぐ事と同時に、職人技術の維持を目指して1つ1つをハンドメイドで製作する。多くは1点ものであり限定生産。レアな価値を創出している。

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