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ようこそ!ジュリークのピュア旅inアデレード

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人も植物も地球も宇宙も、みんな影響し合っている。

ジュリーク農園を司る
「月と星座と農園カレンダー」

WRITER PROFILE

馬田草織(ばださおり)

文筆家・ポルトガル料理研究家。東京都生まれ。出版社で食を中心に雑誌編集に携わり独立。 食や旅を中心に執筆。素朴で親しみやすいポルトガルの食に魅了され、一般家庭のキッチンからレストランの厨房、ワイナリー等への取材を行っている。著書に『ようこそポルトガル食堂へ』(産業編集センター・幻冬舎文庫)、『ムイトボン!ポルトガルを食べる旅』(産業編集センター)。料理とワインを気軽に楽しむ会「ポルトガル食堂」を主宰し、定期的な料理会やイベントなどを開催している。

すべての生命体は
宇宙のリズムの中にある、
という考え方

宇宙の星や月が、自分の日々の暮らしと深く関係していると実感することはなかなかない。占星術や月の満ち欠けカレンダーなど、星や月を意識するタイミングはないわけではないが、いつも身近に感じることは少ないというのが正直な印象だ。

でも、よく考えてみれば実は大いに関係していることに気づく。そもそも太陽がなければ人間は生きられないし、月の動きは海の潮の満ち引きを司っている。たとえば満月のあとよりも直前の方が、赤ちゃんが生まれることが多いのは明白な事実。実際これを書いている私自身、予定日より2週間も早い満月の前夜に子どもが産まれた経験を持つのだが、その夜の産院は、わたしのような満月に誘われた妊婦が急増していた。

そんなふうに、月や星の活動周期が人間を含む地球上の生きものに多くの影響を与えているというのは、大昔から人々が認識するところだ。そして月や星の動きは、第4回でも触れたバイオダイナミック農法にも大きく関係している。農業と宇宙は一見すると無関係に思えるが、これがそうではないのだ。

農園カレンダーとジュリーク農園

ジュリークのスキンケアアイテムを生み出すオーストラリアのジュリーク農園も、このバイオダイナミック無農薬有機農法で長年にわたりハーブや花を育ててきている。その中でも、あらゆる活動の基本になっているのが農園カレンダーと呼ばれるものだ。このカレンダーは、太陽や月の活動、さらには惑星の位置なども鑑みて農業を進めるためのガイドのようなもの。でも、ここで素朴な疑問が湧く。畑で作物を育てることが、どうして星の動きとリンクするのだろう。

畑仕事のスケジューリングは、
太陽の動きや月の満ち欠け、
天体の動きに合わせて

その前に、基本的なことをおさえておきたい。バイオダイナミック無農薬有機農法とは、オーストリアやドイツで活躍したルドルフ・シュタイナーが提唱したサステナブルな農法のこと。地球や生物のエネルギーの循環に沿ったもので、化学肥料や農薬を使わず、太陽の動き、月の満ち欠けや、天体、地球と植物のリズムに合わせて作物を栽培する。その際に大切なのが、太陽や月、惑星の位置や運行サイクルを考慮したバイオダイナミックカレンダーだ。ジュリークではこれをもとにした独自の農園カレンダーを作り、これまで38年間、このカレンダーを軸に植物の栽培を進めている。この考え方の根本には、すべてのエネルギーは循環しているという考え方がある。それは一体、どういうことなんだろう。

考え方の根本になる、
エネルギーの〈循環〉とは

まず事実として、地球には莫大な量の水が海流として常に地球の周りを巡っていて、大気にも海流と同じような流れがあり、さらに二酸化炭素の循環もある。そしてこの海流や大気の流れは、太陽の熱や光、月の引力といった力の影響がなければ生まれない。地球上のあらゆる生命活動は、地球を含む宇宙の惑星の活動に左右されるという考え方は、ここが起点になっている。

また、バイオダイナミック農法入門という本を読むと、こんなことが書いてある。

〜私たちの地球とそれを取り巻く大気圏は、巨大な1つの有機体を形成しています。この有機体の中のあらゆるものが相互に関連し合っていることが、近年、環境汚染の影響が広範囲に及ぶことが明らかになったことで、特に明確になりました。例えば、人間の密集地帯から遠く離れた北極や南極に生息する動物たちが、非分解性の毒物を体内に蓄積しているのです〜

プラスチックなどが生物の体内で分解できずに残ってしまうことや、化学物質の広がり、地球温暖化など、つまり地球の各地で起こっている異常事態はそこだけに原因があるのではなく、むしろ地球全体で起こっている問題の現れであり、それが巨大な1つの有機体の証である、ということだ。

では循環とはどういうことか。地球上の生きものは、太陽から光や熱のエネルギーを得る。あるいは惑星のエネルギーを得て海の波は揺らぎに変換される。太陽の光で地上や水中の植物が光合成することで、酸素や生きものの食料となる炭水化物やたんぱく質を生み出す。地上においては、微生物が生きる土壌から栄養を受け取って植物が育ち、それを人間や動物が食べる。それらが朽ち果てるとまた微生物に分解されて地に戻り、次の生きものの糧となる。つまり循環とは、こうした土の中の微生物から海流や大気の流れ、それらを引き起こす天体の動きまで、すべてミクロからマクロまで響き合ってるという考え方だ。そしてこれは、農業にも密接に関わってくる。

シュタイナー思想の実践 バイオダイナミック農法入門

種まき、植え付け、収穫など
月のサイクルを意識して

バイオダイナミック農業に関して、とくに指標とされるのは月の動きだ。というのも、近代化・工業化する前の古来からの伝統的農業には、月の動きやその月が通る星の位置によってやるべき作業を定める慣習があった。バイオダイナミック農法の根幹となる占星術カレンダーも、その古くからの慣習を基に、月の動きが植物の成長にどう影響を及ぼすかを40年以上かけて研究・観察した結果生まれたもの。決してイメージや感覚だけで生まれたものではない。

たとえば、月は約2週間かけて満ち欠けし、27.3日かけて1つのサイクルを完了する。
前半の月が満ちる時期は植物の成長力や樹液の流れが強くなり、植物の活力が増していき、発芽が始まる。これを地表面の成長活動を行う時期とみなす。地球が息を吐き出すイメージ。

一方、後半の月が欠ける時期は、成長力を地中に引き戻す時期。植物の下部、とくに根が活発に活動するので、この時期は耕作や堆肥づくり、植え付けに適した時期となる。地球が息を吸い込むイメージ。

さらに月は地球の周囲を巡っているので、地球から見ると常に月の背後に12星座のどれか1つがあり、その位置によって、植物の成長に違った影響が及ぶこともわかっている。月が巡る十二星座の位置それぞれに、土、水、光と空気、熱という4元素と特別な関係があり、土は根の形成に、水は葉の形成に、光と空気は花に、熱の要素は果実や種子の形成に作用する。ジュリークの農園カレンダーも、これらの結果をもとに長年の研究と観察を経て作られ、工業化される以前の自然を壊さない、自然に即した農業の在り方として完成されたメソッドなのだ。

ジュリーク農園の責任者であるCherie Hutchinsonさんはこう話す。
「農園カレンダーに沿ったバイオダイナミック無農薬有機農法の農作業は、私たちにもポジティブな影響を与えてくれます。たとえば農作業に取り組むとき、その心構えとして単に仕事から仕事へと急ぐのではなく、なぜその仕事をするのか、それぞれの仕事からどんな利益が得られるのかを常に考えさせられます。毎朝7時半から仕事を始めますが、その前に10分ほど1日のスケジュールを見ながら、その日やるべき仕事と、その日に活かしたいエネルギーを混ぜ合わせるイメージを持ちます。つまりこの農園では、自然の声を聞きながら、バランスとエネルギーを意識することが重要なのです」

月や星の動きを意識した農園カレンダーをもとに農業を営むと、生きものはすべてエネルギー循環の輪の中にあることを意識するようになる。そして、人が生きていけるのは、人以外の全ての生命体のおかげだということに気がつき、感謝と思いやりを持って生きられるようになるのではないだろうか。それが、現在進行形の環境破壊を最小限に抑えるための大きな力になるように思うのだ。

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