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ようこそ!ジュリークのピュア旅inアデレード

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蜂にコアラ、カンガルー、みんな共に生きる仲間。

自然と共存する、
ジュリーク農園の野生動物事情

WRITER PROFILE

馬田草織(ばださおり)

文筆家・ポルトガル料理研究家。東京都生まれ。出版社で食を中心に雑誌編集に携わり独立。 食や旅を中心に執筆。素朴で親しみやすいポルトガルの食に魅了され、一般家庭のキッチンからレストランの厨房、ワイナリー等への取材を行っている。著書に『ようこそポルトガル食堂へ』(産業編集センター・幻冬舎文庫)、『ムイトボン!ポルトガルを食べる旅』(産業編集センター)。料理とワインを気軽に楽しむ会「ポルトガル食堂」を主宰し、定期的な料理会やイベントなどを開催している。

共存とは、
生き物同士がおいしいものを
分け合うこと

おいしい水、おいしい空気、そしておいしい食べもの。これらはすべて、自然がもたらす生き物へのギフトだ。そして、おいしいものがあるところには動物も人間も自然と集まる。オーガニックライフの聖地・オーストラリア南部のアデレードに広がるジュリーク農園では、人間が花やハーブを育てるかたわらで、動物たちもごく自然に生活している。これはつまりジュリークが1985年の創立以来、オーストラリア固有の野生動物たちと、農園とその周辺環境の恵みをシェアしてきたともいえる。では実際に農園には、どんな野生動物がいるのでしょう。

同居人のカンガルーの機嫌がいいと、
農園は健全だという証明になる

前回の ローズ畑のストーリーでも触れたが、アデレードの森に住む野生のカンガルーは、もはやジュリーク農園の同居人。ジュリークが育てている大好物の「オーガニックローズ」をむしゃむしゃ食べながら、マイペースに暮らしている。農園の責任者であるシェリー・ハッチンソンさんに、実際の様子を聞いてみた。そもそもカンガルー達って、何頭ぐらいいるのでしょう。

「ジュリーク農園の敷地内には、現在約80頭以上の野生カンガルーが遊びに来ています。名前を挙げるときりがないほど、たくさんいるんです」なんと、名前までつけていたとは。それってカンガルーたちの見分けがつくってことですよね。カンガルーは、普段はどんなふうに行動するのか気になり、更に聞いてみた。

「彼らは基本、好きなように農園を出入りしています。カンガルーには集団がいくつかあって、集団は『モブ』と呼ばれています。ここには大きく分けて3つのモブが存在し、それぞれのモブが、1日、1週間、1ヶ月の間に、ライフサイクルに合わせて定期的に訪れます。野生のカンガルーがいるところには、常に良質な餌と水が必要なんですが、彼らが私たちの農園に頻繁にやって来るということは、すなわちここに新鮮な水とおいしい餌、つまり「オーガニックローズ」があるということになりますね」

丹精込めて育てた「オーガニックローズ」(しかもお肌にいい成分たっぷり!)を食べるなんて、つくづくなんという贅沢。ジュリーク農園にやってくる野生のカンガルーは、体からいい香りがするのでは。彼らは身長が2メートル近いというから、モブで散歩する様子ってユーモラスだけど迫力ありそう。まるでスポーツチームの選手達みたいな感じかな。お気に入りの場所とか、あるのだろうか。

「カンガルー達の定位置は、農園が見渡せる木陰です。とくに日差しが強くて暑い夏は、そこで涼んだりしています。また、カンガルーは1年中繁殖が可能な動物で妊娠期間は30日から40日。その後赤ちゃんはお腹の袋で8ヶ月間ほど過ごし、独り立ちします。だから、お腹に赤ちゃんを入れたカンガルーも、農園のあちこちで過ごしているんですよ」 お腹から顔を出している赤ちゃんと一緒に、母カンガルーがローズをむしゃむしゃと食べるところも、ぜひ一度近くで見てみたい。

蜂はいわば、自然界のコーディネーター。
彼らとともに生きるために

ところで。植物を育てたり、花を咲かせて作物を収穫するという営みを行う場合、ミツバチや鳥などの花粉媒介者にお世話にならないものはこの世にいないだろう。なんと驚くことに、私たちの食べる果実や種子として栽培される作物の75%がミツバチの働きの恩恵を受けているわけだが*、そのミツバチは、現在世界的に絶滅の危機にある。2018年からは、国連もミツバチの保護を訴え始めたという。ジュリークでは、ミツバチの数を増やしていく活動の一環として、そして何よりジュリーク農園で共に生きる仲間として、15年以上も前から養蜂家のパメラ・チェリーさんを軸に農園でミツバチを独自に育ててきた。さらに2023年のうちに、2人の養蜂家を養成する予定だという。

*世界ミツバチの日 (5/20) | 国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所 | Food and Agriculture Organization of the United Nations

「ミツバチは常にジュリーク農園に欠かせないメンバーです。ミツバチを介し、植物に受粉するという大役を担ってもらう必要があるから。現在農園から少し離れた敷地内に6つの巣箱があり、私たちはあえて蜂の巣にあまり手をかけないようにしているものの、年に2〜3回ほど巣をチェックし、餌が十分にあるか、ロウやハチミツが詰まっていないか、病気にかかっていないかなどを確認します。ときどき、彼らの作ったハチミツを分けてもらうこともあるんです。オーガニックなジュリーク農園の花やハーブを元に作られたハチミツは、香りがよく、上品な甘さ。私たちファームチームのメンバーと、ファームツアーに来たゲストの方々だけが、そのはちみつを味わえます」

ちなみに、ミツバチの生態は非常にストイック。一つの巣に働きバチが約5万匹、雄のハチが約1割。女王バチは1匹。女王バチは生まれたときからロイヤルゼリーを与えられ、ずっと卵を産みつづける。働きバチは、産まれたら自分の部屋の掃除に始まり、卵から孵ったハチの子育てをし、巣にひたすらエサを運ぶ。雄バチは女王と交尾をすると死ぬ。それぞれに決まった使命があるのだ。人間からすると、壮絶かつ厳然とした、切ない現実を生きている。そしてその仕事の中に、植物の受粉も行ってもらっている。もうなんというか、敬意しかない。ミツバチがこれ以上減らないように私たちができることは、畑に除草剤や殺虫剤など人工的な薬剤を使わないことや、そういうことを守っている企業や農家の生産物を意識して買うことだろう。ミツバチに感謝しつつ、わたしたちもこれ以上、自然環境を悪化させないようにしないといけない。

農園スタッフの通勤路のユーカリの木の上には、
ご近所さんのコアラが暮らす

もうひとつ身近な動物が、アデレードの森林に住む野生のコアラだ。ジュリーク農園に通勤するスタッフは、毎日ユーカリの木立が茂る道をすすむわけだが、朝晩は木の上にいる野生のコアラを目にすることも多く、目が合うときもあるという。農園で働く人にとって野生のコアラは、日本でいうところの野良ネコと同じぐらい身近なご近所さん的存在なのだ。

ちなみにジュリーク農園のある地域では多くの野生のコアラが生息しているが、オーストラリア全体では近年コアラは絶滅危惧種に指定されている。2019年~2020年にかけての大規模な森林火災もあり、オーストラリアでは現在、国全体で野生動物の保護に力を入れているようだ。ジュリークでも昨年、期間限定で化粧水の売上の1%を環境保護団体WWFに寄付を行い*、環境保護のためのサポートを行っていると聞いた。私も身近にできることから参加してみよう。

*参照(外部リンクへ移動します)

ジュリーク農園ではSDGsという言葉がまだない設立当初から、自然との共存が当然と考えられてきた。植物、動物、人間の存在が、360度循環する状態であるからこそブランドが健全に存在できる。野生動物とともに暮らすことは、ジュリークにとってごく当たり前であり、仲間という意識が非常に強い。もしも野生動物達と会話できたら、アデレードのジュリーク農園はさぞやにぎやかに違いない。

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