植物の生命力を最大限に引き出すために
最も大切な土づくり
冬を迎えた6月のジュリーク農園では、土づくりの真っ只中。
土を柔らかくするために、まずは肥料となるハウチマメやイエローマスタードなどの植物を植え、根が土の中にしっかりと伸びたらクワで掘り起こして切り刻み、土に混ぜ込んで土中堆肥を作ります。これにより土壌が柔らかくなり、健康な土づくりには欠かせない天然のバクテリアやミミズなどの虫を呼び集めることができます。
さらに、鶏のフンや刈り取った雑草などで腐植土の堆肥を作って土に加えたりと、いくつもの作業が並行して行われています。

土づくりの相棒、ミミズの活躍
2月のコラムでも少しご紹介しましたが、ミミズが活発に動くことで土壌が柔らかくなるので、農園ではミミズを育てて土の中に放っています。ミミズの活動により空気が土の中に取り込まれ、水が効果的に浸透するようになり、その効果で植物の根はさらに大きく広がって伸び、土を柔らかくしてくれます。これにより、もっと多くの微生物や虫が集まるようになります。緑肥や堆肥、ミミズなどの虫や微生物の働きで、農園の土壌は生命力と活力に満ちてくる、というわけです。

栄養満点の土は
植物たちにとって最高のベッド
アデレードの過酷な環境で植物たちがパワフルに育つのは、栄養満点のふかふかな土壌を手作業で作り続けているからこそ。一切の農薬や化学肥料を使わずに動植物が持つ自然の力だけで作った土壌には、植物の生命力を最大限に引き出すパワーがぎゅっと詰まっています。